
スタントン・バレットは3つの段階を経て、ストックカーから、IndyCarに転向した。
フェーズ1: 今年2月に行なわれたホームステッド・マイアミスピードウェイでの公開テスト(チーム3Gのナンバー98カーで出場)
*5月5日付け、スタントン・バレットのオリエンテーションプログラムの様子をチェックしたい人は
IndyCar Nation Twitter(英語)をクリック。
「ストックカーについてはずっと研究しているし、よく分かっている。だから運転していてこの感じならいいとか、こうなったらダメとか分かるんだ」ただ、僕のコーチのアル・アンサーJr.もアドバイスをくれたけど、ストックカーと、IndyCarは全く違うレースだね。同じようだと錯覚するけど、全然違う。今年は新人として自分を追い詰めすぎずに、IndyCarでの経験を積もうと思っている
よ。分かりやすい違いの1つとしてはスピードかな。
断然IndyCarの方が早くて、面白いよ。」と、スタントンは初めての1.5マイルのバン
ク(傾斜)オーバルコースを走った後、語った。
フェーズ2: 初戦〜第3戦まで(2試合は市街地コース、もう1試合はカンザススピードウェイでの1.5マイルオーバル)スタントンはこれまでの3戦全てで、スターティングポジションよりもランキングを上げている。
「今はチームとしての戦力をつけて、学んでいる段階なんだ。オープンホイールのレーサーとしては駆け出しのルーキーなんだからって思って、目の前の順位にこだわらずにいるよ。1試合1試合沢山のことを学んでいるから無理な負荷をかけすぎず、今年1年を通して順調な成長カーブを描いて成長していきたいと思っている。」
フェーズ3: Indy500に向けた新人オリエンテーションプログラム (チェース新人賞をかけた最初の試合)
5月4日、アル・アンサーJr.とリック・メアーズが運転する車に乗り、Indy500が行なわれる トラックで個人指導を受けたバレットはこう語る。「誰もが言うけど、Indy500 っていうのは他のどの試合とも違う生き物らしいよ。実際、どういう意味なんだろう。今までずっとIndy500の試合は欠かさず見てきたし、ストックカーでは同じコースを走ったこともあるけどね。実際は、IndyCarを高速で運転しながら、どんな予測不能なことが起きても必要な的確にやらなくちゃいけない状況に置かれてみて初めてわかることなんだろうな。」
「Indy500は、ハードな試合になるんだと思う。でも20年間のレース経験を活かして早くペースを飲み込めたらいいなと思っている。あとチームのコンディションは今までの3試合より、次回の方がいいと思う。なぜって、今度のコースでの経験が長い人たちが多いからね。共同オーナーのグレッグ・ベックもそうだし。ドライバーとしてはやりやすい環境になると思う。だから5月は大いに楽しもうと思っているんだ。」
バレットはマイク・コンウェイやロバート・ドーンボス、アレックス・タグリアニ、ネルソン・フィリップ、ラファエル・マトスなどとともに5月5−6日に亘り、インディアナ・モータースピードウェイにてROP(Indy500に向けての新人研修)に参加する。アンサー、メアーズ、ジョニー・ルーサーフォード(この3人で合計9回のIndy500制覇をしたことになるが)が見守る中、4段階のプログラムを完了することが、バレットにとって5月24日の本戦に向けた最初のステップと思われる。
「Indy500に出場することに価値があると思っている。車を見ていても始まらないし、自分がルーキーだからって言っていても始まらない。全てはレーストラックに出て、1つ1つのコーナーを真剣に曲がって走りきることで経験を積めると思うんだ。カンザスの時は違った。強風に押し出され、サスペンションの前方をぶつけてしまう形でレースを終了せざるをえなかった。最初の3試合はどれもきちんと走りきれていないように感じるよ。だからIndy500ではぜひとも全力で走りきって、それを今年の残りレースに生かしていきたいと思ってるよ。」
NASCARストックカーの3分の2の重量のIndyCar、この新しいマシンにどうやって慣れていくかということや、どうやってスポンサーを獲得するかについて、などバレットはパートナーのスティー
ブ・サドラーや、グレッグ・ベックとともにチームを設立した昨年の夏から考えてきている。
「カーレースのビジネスとしての面や、マーケティング活動としての側面について僕は理解しているつもりだよ。過去のレースではいい成績を収めたことがあるのに、現実として今はレーストラックに出られないレーサーが沢山いることを考えると、僕がそういう面を分かって走っているからこそ、こうやって毎年毎年レースに参戦できているんだと思うな。カーレースというビジネスを続けていくの楽なことではないけれど、僕はこれに情熱をかけているし、真剣勝負で頑張っているよ。
幸運にも、19年前に初めてレースの世界に入った時にスポーツマーケティングの大切さに気づけたから、今でもこうやってスポンサーを獲得できているし、スポンサーのビジネス活動に結びつける活動もしているんだ。」
「僕は今までずっとIndyCarで走ってみたかったんだ、そう、ストックカーよりもね。でもリーグが分裂した後しばらくは、手を出しづらかった。でも、リーグが統合して新しくなってスポンサーにとっても広告価値の高いマーケットになったし、スポーツエンターテインメントとしても面白くなった。これからが面白くなってくると思うよ。NASCARは35試合あるといっても繰り返しだし、スポンサー費用はネーションワイドレベルでも、非常に高額。その点、IndyCarは17試合というスケジュールや、規模なんかもスポンサーにとって優れていると思うな。」
クリック:
スティーブ・サドラーのマーケティング(英語) |
スタントン・バレットのレース成績(英語) |
VERSUSプロモスマンス(英語)
「IndyCarは僕にとってまさにピッタリのレースだと思ったんだ。経験を積み、チームとともに成長して形に残していくつもりだよ。いつかは(いつかになるかは僕も分からないけど)僕もドライバーとしては引退する日が来るとは思うけど、そうなってもレースの世界で生きていく基盤にもなるしね。レースはビジネスとしても魅力的だから、レース界以外の人たちにも広めていきたいと思っている。」
「本戦前には、何度かインディアナポリスに足を運んでレースの様子を見ようと思っているよ。80年代90年代、まだ僕がカーレースに参加していない頃、ファンとしてよくIndy500を観に行ったよ。そのあの頃はIndyCarは「観戦する」ものだと思っていたよな。誰が勝ったのかいつも気になっていたのを覚えてるよ・・・IndyCarシリーズ、及びその冠試合のIndy500を走ることは、子供の頃からの大きな夢だったしね。」
「Indy500は子供たちにとってまさに夢だよね。NASCARのプロドライバーたちにとってだって、そうじゃないかな。僕がIndy500を走るって知ったNASCARドライバーは「Indy500の会場に行って、お前が走る姿を観客として見てみたいよって言ってたからね。それくらい特別なレースで、誰でもいつかは参加してみたいレースなんだと思うよ。」とバレットは語った。