Indy 500 2009年5月7日

Posted by Stanton | May 7, 2009 10:07 AM

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今朝はレース会場を整備するジェットドライヤーの音で目覚めたよ。世界一を競うレーサーたちと、その超高速マシンのため、ここでは整備に余念がないみたい。その音で自分がどこにいるのかをふと思い出し「これは夢じゃないんだ!」って現実に引き戻された。僕のキャンピングカーの中を見回し、近くには愛犬の姿、携帯を見るといつもどおりメッセージの山。いつもの一日が始まったって実感するし、今日も頑張ろうと思ったよ。

深い眠りから覚めて、耐火性のレーシングスーツに着替える。オークレーの靴を履き、水をゴクリ。ドアの方に向かいながら、愛犬の頭をなでて、ガレージに向かう。この瞬間、僕は新しい一日どんなことをしようか色々なことを考えているんだ。準備は万端か、今日やるべきことは何か、ベストを尽くすにはどうしたらいいか、と考え「いや、自分の準備は万全じゃなくちゃいけない。なにせこれは僕の仕事だし、これが自分の生きる道なんだから」、と気合を入れる。レースに対しての情熱はいつも有り余るほどある。しかしこれは天下のIndy500、気合が入るよ。

チーム3G の7番、8番、9番ガレージへと進む。チーム3Gには、4人の社員とたった1人のオープンホイール新人ドライバーだけ。どうやって,他の巨大なチームと闘っていくんだろう?ハート、魂、情熱、小さなことへのこだわり、強い信念・・・これらが僕らの持てるもの。限界に挑戦って感じだな。98番カーをゴルフカートに乗って牽引しながらも、自分たちがどこまで出来るのか、留まるところをしらないよ。「スタントン頑張れ!」「お前なら出来るぞ!」「スタントマン・スタン、イェーーーイ」とか、色んな歓声を耳にして思わず笑みがこぼれる、それを力に頑張るつもりなんだ。Indy500、この素晴らしい試合の一端を担っていると思うと自分たちのしていることに誇りを持てるし、本当にラッキーだと思うよ。

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今日は昨日からの続きで、新人テストにパスするために平均時速210マイル(338キロ)を保ったままあと7周すること。と、考えていたところへクルーチーフからの無線連絡で、第4段階もパスしなくちゃいけないって言われたよ。それは何かというと、平均時速215マイル(346キロ)で10周以上走ること・・・。何??!!まだ眠い目をこすりながら、これは夢であって欲しい・・・と思ったけど、いや、これはIRLからの現実の要求水準だ。空気も湿っぽく、高スピードをたたき出すのには最高のコンディションとは言い難い中、215マイル??厳しいよ。一昨日は時速221マイル出せたマシンも、この環境では217マイルくらいがせいぜいじゃないか・・・?どうやって平均210マイルを出したらいいのか、頭の中でずっと考えたよ。多分、新しいファイヤストンIndy500タイヤを装着することが一番だろうな。

必要条件を満たしたら、今週末のレースの予選に勝ち抜くことを考えなくちゃね。僕のクルーたちは一日中ずっと、マシンをどうやって調整したらいいか考えていてくれているんだ。それらの調整に体を委ね、僕はマシンを運転する。試合中のドライバーの動きは予測不可能、マシンだって自分の言うことを聞いてくれるとは限らない、だから大切なのは集中力。些細な情報を蔑ろにせずハンドルを握るんだ。全身の神経を集中して、IndyCarが教えてくれる小さな情報に耳を傾ける。

今日は平均時速218マイル(351キロ)を達成したよ。今までの自分の最高記録なんだ。日記はここでおしまいにするけど、また明日以降、新しい一日が始まる・・・レースへの情熱と、全身全霊でレースに取り組む精神は毎日一緒だけど、日を改めるたびに新たなスピードの境地・目標を見つけて達成していこうと思うんだ。


スタントン

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