最近、また忙しくなってきたんだ。
みんなも知っていると思うけど、先月のミルウォーキーでのレースで怪我をしてからは正直、しばらく自分でもいつ、どうやって復帰できるのか確実なところが見えないでいたんだ。怪我から数日して痛みが取れなかったから、心配になってレントゲンを撮ったんだけど幸い骨折などはしてなかったよ。これは不幸中の幸いだったよ。
この数週間でだいぶ良くなってきて、気分も体調も上向きになってきたから、レース復帰に向けての準備をしながら、ロサンゼルスで日産のテレビコマーシャルで使うシンクロ・ドライブの
撮影をしたよ。偶然にもCM撮影を担当したディレクターは父と僕の大ファンでね。僕の父もCM撮影に参加していて、普段あんまり一緒に仕事をする機会がないから、そういうのもいいものだったよ。
あと先週、アーバインのインターラッシュオフィスにも行ってマーティ・マシューズ氏とGoogleとインターラッシュのコラボレーションについての新しいビデオ撮影もしたんだ。NASCARとIndyCarが撮影用に隣り合わせに並んでいるのを見るのは嬉しかったな。撮影されたビデオは近々Googleのウェブサイトやインターラッシュのサイトにアップされると聞いているから、皆も楽しみにしていてね。
全体的に、背中と首の痛みは随分取れてきて気分も良くなったよ。だからシカゴでのNASCARレースに参戦しようかな、と考えているんだ。シカゴはいいコースだし、街自体も楽しめるいいところだよ。NASCAR・IndyCarの両チームのクルーたちは、僕がレースに出れないこの期間に
これからのレースに向け、一生懸命整備を進めてくれているよ。僕が怪我をしている間はチームとして出場記録を絶やさないために代わりのドライバーが参戦してくれているけどこのまま調子がよければ、来月のいつかにはIndyCarにも復帰して早く走りたいよ。
でもIndyCarシリーズに出る前には体調を完璧にしておきたいと思っているんだ。だからまずはNASCARシリーズや、危険なスタントを伴わない映画撮影などから始めるつもりだよ。だんだん9月のもてぎでのIndyCarレースが近づいているね。アフィリエイトの皆に会えるのを楽しみにしているし、皆も超カッコイイインターラッシュIndyCarを思う存分楽しんでね。
僕は今、友達や家族が沢山いるカリフォルニア・マリブにモーターホームを停めて、海を見下ろしながら休養に専念しているんだ。新しい映画スタントやCM・音楽ビデオのディレクターについての話がいくつかあってそういう交渉を進めたりしつつね。あと数週間で、今後どうするかをはっきりと決めていこうと思っているから、またその時はお知らせするね。
Live Free and Fast,
Stanton
僕は先週、ウィスコンシン州・ミルウォーキーでのIndyレースに参加していたよ。ミルウォーキーのレース場はとても面白いコースだし、走るのを楽しみにしていたんだけど結局はレースに参加出来なかったんだ。金曜のプラクティスの時からマシンの調子がおかしくて、ピットストップを何度も繰り返して調整してたんだ。そうしたら、ちょっと調子がよくなった感じがしてラップタイムも上がってきて、一時は10位にもつけた。でもマシンの調子がよかったのは結局19周くらい。その間は少しでも速く走ろうとタイムを刻んでいたんだけど、突然、第二コーナーを曲がろうとしたとき、車が壊れて、コントロール不能になってしまったんだ。
これは全く予測不可能で、僕は壁に後ろ向きで激突し、マシンの右側を壁に強く擦りつけながら止まった。残念ながら、事故の衝撃が強すぎてこのクラッシュから復旧することは出来ず、先週
末のレースには全く出られなくなってしまった。僕自身もこの衝撃で背中を痛めてしまい、今は様子を見ているところ。だから来週のIndyCarレースを走れるかどうかも未定なんだ。僕も今より背中の痛みがとれていなければ参加は難しいからね。こういう事故があると、もしかしたら数レース走れなくなってしまうかもしれないし本当に残念だよ・・・
でも僕はまだ、次のレース(テネシー州のナッシュビルでのNASCARネーションワイドかテキサス州で行なわれるIndyCarレース)に出るという希望を捨てずに持っているよ。とりあえずあと数日待って、自分の体調を見極めるつもり。
Stanton

ここ数日間は、新しいスポンサーを探したり、新しいマシンの調整に必死だった。予選突破に必要なスピードを出すために、チーム一丸となってマシンと向き合っていたよ。車の空気抵抗に関することは、僕の得意分野でもあるので調整を手伝ったよ。ただ、大事なのはそれよりもマシンのセットアップ。この1週間は随分調子に浮き沈みがあった。すごいいい走りが出来ているな、と思った次の瞬間には、スピードが出なくなってしまうこともあったんだ。大抵原因は自分たちが思っている通りにマシンのセッティングが出来ていなかったり、間違った変更が加わってしてしまったことにあったんだけどね。
木曜日にマシン表面の微妙な形を最初から全部変更しなくちゃいけないことになって、それにはかなり参ったけど、今までのレースを通し、マシンの設定についての知識は随分ついてきた。自分たちの思うような設定が出来ないときがあってもイライラせず、レース場に出たら集中することが肝心って思っている。今週はそれがよく出来たよ。今日の日中はやるべき方向が見えていたにも関わらず、その方向に集中できなかったので計画通りに進まなかった。マシンに多くの変更を加え、夕方遅くに予選に参加したけど、天候もあまりよくないし風も強かったので「今日は焦らず、明日に向けコンディションを整え、いかにしてベストタイムが叩き出せるか考えなが
ら走ろう」と思っていたんだ。

これまでの全ての努力が報われるか、Indy500に出場できるか、ということは全て明日にかかっている。多分、今日で決まるチームもいくつかあるんだろうけど、現在14チームがIndy500出場を目指して残り11のスポットを争っている。明日はどこのチームもいつもよりスピードを上げてくるだろうし、多少のムリもしてくるはず。僕のマークしたスピードは今のところ時速219.4マイル(353.1 km)。明日はもっと速く走れると思う。順位表を見ると、僕の1つ上、2つ上のチームとの差はわずか時速0.045マイル(0.072キロ)、本当に小さな小さな差なんだ。

明日、またチャレンジできるのが楽しみだよ。でも、楽しみというだけでなく、不安も皆の頭をかすめることがあるよ。今あるポジションに甘んじていたり、今までのスピードでよいと思っていたら、明日は乗り切れない。一夜にしてチームが完璧になるなんていうことはないけど、ドライバーの僕も車のことを完璧に理解し、クルーたちもベストな車の設定について日々たゆまず学んでいかなくちゃいけない。そうしなくちゃ勝てないんだよね。もちろん、勝つためには睡眠不足で倒れるスタッフが出ないように、もっとフルタイムの従業員も雇わなくちゃいけないよね。僕たちのクルーは本当によく働いてくれて、このプログラムに必死でかけてくれている。明日、今までの皆の努力が報われるといいな、と願っているし、そうなると信じて頑張るよ。
Stanton

会場に到着、車を停めてレース会場へのゲートをくぐると、まるで、「ベストを尽くさないものは、ここから先は通さないぞ」とでも言っているかのように高いそびえるコンクリート製のチームガレージが立ち並んでいる。そこをずっと進んでいくと僕らが眠っている間は誰も居なかった会場に、レーススタッフやファンたちが埋め尽くしていた。一歩一歩、我らがチーム3Gのガレージに向かう、98番カー、ドライバー名:スタントン・バレット, Interush/Curb/Candlewood Suiteインディカーチームと書かれた表札が見える。ここが自分のいるべき場所、という感じがして気分がいいよ。
チームガレージのドアを開けると、僕たちのクルーが手を休める暇もなくマシンと向き合っているのが見えたよ。皆、どんな小さなことにでも注意を向けて、マシンに触れ、チューニングをしている。ほんの小さなことも見過ごさず、どうやったら必要なスピードを上げることが出来るようになるか考えている。僕自身もマシンと向かい合い、マシンにあたる空気抵抗を考え、サスペンションの周りを特製テープでカバーしたりした。空気抵抗を考えて、メカニックたちと一緒にマシンの調整をしていくのは、僕の大好きな分野でもあるんだ。自分が乗るマシンの調整をレーサーも手伝うことは、僕にとってはごくごく自然のことかな。マシンを触っていると、昔、車一台しか入らない小さなガレージで1人で朝から晩までマシンを調整して、ふと次の朝、マシンのそばで目を覚ます、という生活をしていた頃のことを思い出すんだ。

「今日最初の一周を、お昼前にあっという間にクリア。ギアをチェンジするたびに、スピードがグングン上がっていく。」そんな自分のレースを想像した。・・・しかし・・・ふいに、現実に引き戻される。「実際そんなに夢のようにいくのか?」。いや、去年の10月の設立以来、このレースのために進んできた。自分たちのしていることを信じ進んでいこうと思う。今日は風も強いから路面もツルツルでスピードが出にくい。でも今日の終わりには、集中して努力していれば想いは叶う、他のチームとの差も縮まるっていうことを証明したい。そして、Indy500に出場する33人の枠に入るように頑張るよ。
スタントン

今日は僕にとってもチームにとっても、いまいちの日だったよ、色んな意味でね。皆にフラストレーションがたまってしまったというのかな。最終的にはクルーチーフのオーウェンが皆を諭したんだ。「1週間先のことを考えて、心配しても仕方がない。まずは目の前にある目標・課題に集中するのがベストだ」って。

クルーたちやスピードチャートを見つめているオーナーたち、その他全員の「もっと速く走ろう」と焦る気持ちが、成功に不可欠な集中力を阻害する結果になっているかもしれない。ここ一番の大勝負だから、皆の精神的な緊張や、要求水準もエスカレートしているんだ。でも今日一日のプラクティスの結果、新しい方向性も見えたしIndy500に必要なスピードについても掴めてきた。木曜日にはナンバー98IndyCarの新しいセットアップを完成させるため頑張ろうと思っている。それまでのネガティブな要素や感情を吹き飛ばして、Indy500に向かって超高速で突っ走るつもりだよ。

Stanton